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トイガーのスタンダードについて

ふと、トイガーの特徴(=スタンダード)について 詳しく日本語化されている文章って
ないなーと思って、トイガーの正式ウェブサイトSplash to TOYGER Cats
About Toyger Catを翻訳してみました。どうやら書かれたのが2006年時点みたい
なので、文中の「現状」は少し変わっていると思いますが、このブリードの
基本的なスピリットは変わりません。

TICAのToygerページはこちら
Toygerのスタンダードについてのシートはこちら

(本記事の掲載およびウェブサイトの翻訳に関して、トイガーのデザイナーである
Judy Sudgenさんの了解を得ています。画像の著作権は全てToyger Cat Societyに属します。
近々http://toyger.org/からリンク予定です。)

■♥■♥■トイガーについて■♥■♥■

トイガーというデザイナーキャット

Odyssey

トイガーはミディアムサイズで、小さなトラを思わせるドメスティックショートヘアの猫。
現代の都会生活に合うようにデザインされており、知的で好奇心旺盛なコンパニオンであるだけでなく、アクティブでとてもしつけやすい性質を持ちます。
カラーとパターンはサテンのおもちゃのようでありながら、体型は大型猫を思わせるものがあります - ロングボディと長い尾、骨太で筋肉質な体、丸みを持った耳、しっかりした顎へとつながる幅広な鼻先を持つマズル。この猫はいつかリード先にいるような、またはこどもと一緒に遊ぶような、小さく輝くトイサイズのトラになるでしょう。

トイガーはまだ改良中の種です。TICAへの登録は1990前半に認められたばかり、Preliminary New Breedとして認定された2000年時点でも既に十分素晴らしかったのですが、この種のゴールは長期的であり、更なる将来性を持っています。今後の視野に入れられている特徴には、今までドメスティックキャットでは実現不可能だと思われていたものも多く含まれます。改良には時間がかかりますが、コンパニオン性から見た目まで、全てにおいて順調に進化しています。トイガーは2006年5月からTICAのAdvanced New Breedとして出展可能になりました。(m. 補足:2007年2月からChampionship Breedとして出展可能。)

■ ■ ■ ■ ■

性格とコンパニオン性

愛すべき性質を持ち、知的、大らかでありながらアクティブで好奇心旺盛。とてもしつけがしやすい。他の動物やこどもとも上手くやっていくことができます。現状では、他の猫が好きな血筋もあれば、それほどでもない血筋もあります。また、うるさい血筋もあります。

 このトイガーは大家族の一部として暮らすことを楽しんでおり、
当初から色んな種類の他ペットと非常に仲良くしていました。

トイガーのTimbaは映画の仕事で成功をおさめただけでなく、発作予知の資格を持っている
他のペットからその技を習得しました。今、彼は資格の元に、その仕事をしています。


 トイガーのShea SheaがShow-and-Tellのために学校にくると、みんなの人気者になっています。

■ ■ ■ ■ ■

Churpは素晴らしい頭部のハイライトを持っています

トイガーは必ず、頭部の白いハイライトとトラらしい縞を持っていなければいけません!!普通のドメスティックマッカレルパターンではなくて、ブレード状もしくはロゼットを引き延ばしたような形になっている必要があります。

○マッカレルタビーの変化型:ブレード状(複数のひもをより合わせた)のストライプ、円形状の顔の模様、お腹に縞があること、背中に線がないこと、など。
○地色と模様の色との間にくっきりした、高いコントラストがあること。
○腹側が白く、背中側に地色の模様があり、さらに白い虎耳状班が存在し、目の上と顔の下部に「膨らみ」があること。

                 Jackson                                                   Rio Grande                           

Jacksonはタン色の上に、「トニー・ザ・タイガー」(m. 補足:アニメのキャラクター)のような太く、かつ先端のとがったストライプをまとっており、Rioは「改良進行中」である最高クオリティの細く、ロゼットスポットを縦に引っ張る形で実現した、トラのようにばらつきのあるブレード状のストライプを持っています。Jacksonはグリッターが少量しかなく、毛質がやや荒いのですが、Rioは非常に厚みがあり柔らかく(シャミ皮のような、軽くまとわりつくような感覚も持つ)、グリッターがあり、比較的白い腹部を持ちます - ただ、残念なのは、彼のボディタイプがALC (Asian Leopard Cat)のタイプに逆戻りしてしまっているということです - 三角で小さな頭に、短く太い尾。

Finething

Finethingは金色の上に上の2頭に比べて均等な黒いストライプを持っているメスですが、単なるドメスティックストライプではなく、スポットから派生したことを伺わせるパターンを持っています。下記のAAAのような顎/マズルが備わっていれば尚良いです。

Oro del Blanco                                   Tequilla                                 

Oro del Blancoの白い腹部は素晴らしいです!Tequillaの焦げ茶色のマッカレル模様は、彼のリッチな黄金に輝くオレンジ色の背中の色と、白い腹部や顔のハイライトとの間でよいコントラストになっています。

トイガーは「トラらしさ」がなければトイガーといえません - 黄金から濃いオレンジ色の体に濃い縞があり、円形状かつ/もしくは白いハイライト状の模様が顔と腹部にあること - 毛一本一本をゆっくり、でも確実に改良しているところです。

                                   Three Rings                                                                                Apache Rings                                  

Three Ringsは耳と目の間に三重になった円形状のこめかみの輪の可能性を示した初めてのトイガーでした。(ドメスティックタビーはこめかみに一重のまゆ毛があることも稀です。)彼の息子、Apache Ringsは同類の、より理想的な輪を持っていますが、残念ながら改良のこの段階では、まだ顔の印象としては父親と同じようなドメスティックタイプであることに変わりありません。

 Headtop                                             Jackson

ここでHeadtopとJacksonに見られるのは、頭頂部と額におけるパターンが、伝統的なタビーから顔を囲む円形状パターンへと変異していく初期段階。


通常はM型のタビーマークが、トラらしいC型に変化してきている。

 Axis

Axisは頬に素晴らしい、トラらしい模様を持っている。 
 
 Timelink

Timelinkは厚みのあるオレンジ色のコートと、好ましいこめかみの首毛を持っているが、残念なことに、グリッターのキラキラ感がありません。Rio Grande(ページ上部)は、トイガーとして理想的な、厚く、グリッターを持ったコートです。

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コート

グリッターがあり、柔らかく、短く、ビロードのような質感を持つ - そして立体感がある(2階層になっている - 模様部分が一段長く、地色の部分に比べて高い)、これを更に改良することができる場合は行う。

ページ上部のChurpとRioが上記の良い例である。


このブルー色のトイガーの子猫は、スポットが多すぎますが、2階層のコートを持っています。ブルーはトイガーのスタンダードとして認められていないカラーですが、リターに現れると、避妊/去勢されて特段に美しいペットになります!

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カラー

ブラウンタビーのみ(バリエーションはタンからブラウン、マホガニーレッド、オレンジ、ゴールドに黒い模様):くっきりとしたリッチで明るい、コントラストの高い色。
○黒い模様が好ましいが、タンまで幅がある。子猫は成長するに従ってオレンジ味が増す。
○背中側の地色は黄金のオレンジが好ましいが、現状はダークブラウンからイエロータンまでの幅がある。
○腹部は白いほうが好ましい。現状の明るいトーンの腹部と脚の内側などは、改良の過程で白い地色に進化していく予定である。





War Whoop                           AONE                                        Warline Orange

War Whoop, AONE, Warline Orangeは今日時点、トイガーとして最高のバランスとタイプを持っています。(m.補足
:2006年時点)。

■ ■ ■ ■ ■

タイプ

ミディアムサイズのドメスティックキャット。
○ロングボディに長い尾、骨太で筋肉質な体、丸みのある輪郭。
○45度の角度についた小さく、丸い耳。(大分改良の余地あり!)
○目はミディアムからスモールサイズで、上の内側のまぶたは45度の角度で
かすかにかぶっている。
○鼻は真っすぐもしくは先端が広がっており、鼻筋が緩やかにカーブしている。
○広角なマズルプロフィールに大きな顎(口を見ると、ウィスカーパッドと顎は前面から
見ると真っすぐである)、そして丸みのある後頭部。

 トイガーらしい目



 AAAの深い、顎のしっかりした大型猫らしいプロフィールは、今までの中で最も理想的な例の1つである。

 OJ                                                  Megabite

OJとMegabiteもとても理想的なトイガーである。目が高く位置されており、マズルが長くなっていることに注目。

 Warline

WarlineはWar WhoopとFinethingの初の息子で、非常に将来が楽しみである。

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動き

目的を持っているかのようで、パワフルかつ優雅。

 Apache Ringsが撮影用にトイガーウォークを練習しているところ。

Churpの骨太な骨格により子猫時代は歩き方がぎこちないこともあったが、成猫になるにつれておさまっていった。(ページ上部)

 Panterraのストライドは長くて、優雅である。
  
トイガーが庭で遊んでいる様子を見ると微笑ましい - ただし、家族と一緒にいる場合である。トイガーはリードにつながっているか、監視下にある間以外は室内用猫である、なぜなら自由にしておくと連れ去られてしまう危険性があるからだ。

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健康と寿命

全般的な健康と寿命はブリーダーにとってもペットオーナーにとっても上位にくる関心事である。トイガーは全般的にたくましく、かつ健康である。ただ、他の ドメスティック種と比べての違いを把握するにはまだ種が新しすぎる段階である。寿命は他猫種と同じぐらいで、10年から15年であると考えられる。80年 代後半生まれのリタイアトイガーでまだ元気な個体が数体いる。
17歳のGrammy(こどもたちと一緒にかじるクラッカーの名前にちなんで名付けられた初期トイガー)は、ベビーカーでのお散歩も孫たちとのおやつタイムも逃すことはない。

評判のよいブリーダーのほとんどは、遺伝子関連の病気に対する健康保証をつけている。他の猫種でもあるように、遺伝子問題は時折出現することがある。心雑音(心筋症の疑いがあり、命に関わる可能性もある)、円形状の肋骨そして/もしくは平たい胸郭(6週間以上になると改善していき、通常の成猫になる場合が多い)、そしてFIP(コロナウイルスによる遺伝子の突然変異に引き起こされる恐ろしい病)がこの猫種で記録されている。

■ ■ ■ ■ ■

トイガーブリードは下記に感謝を示します:
○トイガーのインスピレーションを野生とトラへ
○トイガーのコンセプトとデザインを生み出したブリード作成者であるJudy Sudgenへ
○トイガーの実現性と例をベンガル猫のビジョナリーかつ作成者であるJean Millへ
○トイガーの成り立ちを、開発したブリーダー(Hutcherson, Rohrbaugh, McKee, Piper/Krysta, Fettkether, Crawford, Mill, Sudgen)のビジョン、献身、熱心な仕事、そして協力へ
○トイガーの認定と登録をTICA
○トイガーの未来を、愛すべき人生のコンパニオンと出会った今のペットトイガーのオーナーたちへ

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